神主が教えるスピリチュアルトリビア【第1回】 神様の玄関口・鳥居に無断で入るのはNG! まずはきちんとあいさつを2011.07.19 火 -------------------------------------------------------------------------------- ――まだまだ衰える気配もない神社ブームも。しかし、神社に行っただけでご利益がある と考えてはいないだろうか?  神社を参る時は、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。 神主が教える神社の作法を学んで、たっぷりご利益をいただこう。 【第1回 鳥居のくぐり方】  神社にはたいてい鳥居かしめ柱(しめ縄を張ってある柱)がたいていあります。 本殿を拝んでいち早くご利益を得よう、これらを見過ごしていませんか?  神社の前にそびえ立っているこの鳥居としめ柱、うっかり通り過ぎてはいけません。 鳥居もしめ柱も神様の領域に入るための扉のようなものです。 くぐる時は鳥居やしめ柱の前で一度停止して少し軽い会釈・小揖(しょうゆう)をしてから内側に入りましょう。 敷地に入る前に軽くおじぎをして神様に「入りますよ」とごあいさつをするのです。 専門用語では、少し軽い会釈を小揖(しょうゆう)、深い会釈を深揖(しんゆう)と言います。 鳥居と参道(写真提供/東京都千住神社)  また、参拝の時、しめ縄が張ってある神社では必ずしめ縄の下をくぐりましょう。 しめ縄の下に垂れている紙=紙垂(しで)が日常の罪や穢れをエアシャワーのように祓ってくれます。 そして、鳥居をくぐり参道に出る時は、自分の体から見て左端を歩きます。 参道(写真提供/神奈川県中野島稲荷神社)  鳥居をくぐり参道に足を踏み入れる時の最初の一歩は左足から出るようにしましょう。 これは道の中心は神様の通り道であり、神様の正面でもあるので、神様に遠慮をして道の脇を通るという作法です。 道の右端は反対に神様の前から下がる時に歩く道です。  なぜ、常に自分から見て左端から出て左足から一歩を踏み出すことになるかということについては諸説ありますが 、昔、貴人の心臓から一番遠い側を歩くというしきたりがあったということからきているようです。 なお、鳥居の前に橋や堀がある時は、橋を渡る前にも小揖をしましょう。 石門としめ柱(写真提供/石門:広島県華屋荒神社、締め柱:広島県南宮神社)  随神門(ずいしんもん)など門や石門(参道の両脇に一対で置かれている石)をくぐる時も、それぞれの手前で 止まり小揖をしてください。 かといって、参道を挟む一対の物にはすべて小揖をしなくてはいけないかといえば、そうではありません。 狛犬や石灯籠には小揖は不要です。 <鳥居・参道の作法> 1)鳥居、しめ柱の前で小揖 2)参道は左側を歩く。足は左足から歩く 3)門や石門の前で小揖 監修:河村慎典(かわむら・しんすけ) 代々神職神楽を舞う旧社家に生まれ、天台宗系大学を経て國學院大学に進み神職となるも、別表神社に奉職中、 放送業界に誘いを受け、現在は放送作家の傍ら都内、神奈川県内の神社にて神主も務める。 神社仏閣での各種資格のほか、安家神道・古式砲術・古武道・歌会作法、包丁儀式・衣紋道・雅楽などを修める。 過去に宮内庁歌会始委員会国立劇場公演蔵人や四條司家の各行事などにても所役も。 神社本庁階位正階所持、現代神社と実務研究会会員。 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第2回】 多くのご利益をいただきたければ、神様への事前のあいさつを欠かさずに!2011.08.09 火 -------------------------------------------------------------------------------- ――まだまだ衰える気配もない神社ブームも。しかし、神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか?  神社を参る時は、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。 神主が教える神社の作法を学んで、たっぷりご利益をいただこう。 【第2回 手水、神前の作法】  夏はいろいろな神社でお祭りが行われますよね。 お祭りに突然行くよりも事前に神様にご挨拶をしておくのも神社から得をもらうコツです。 ■手水の作法  鳥居をくぐるとたいていの神社ではすぐに手水舎(てみずしゃ)と出会いますね。 茶道では、禅宗流の読み方を取っているため「ちょうず」と読みますが、神社ではその読み方はあまりしません。 手水社(写真提供/東京都・千住神社)  手水は禊を簡略化したものと思われがちですが、そうではなく、手水は手水でまた別個のもの。 例えば、実際の神主さんたちが祭を行うために神様の側に行く場合、斎戒沐浴、または禊をあらかじめ行い、 神殿に向かう直前に手水をし、そのあと、お祓いをして3重に穢れを落とします。  神社でのお参りの場合、鈴を鳴らすということがお祓いに当たります。 神社に行くことがあらかじめ分かっている場合は、前日にお風呂に入り、朝もきちんと歯を磨いてきれいに していきましょう。では早速、手水をいたしましょう。 <手水の作法> 1)まず、手水鉢の前まで進み一度小揖(小さなおじぎ)をします。 (前後の小揖のあとに拍手を1回ずつ打つ故実を伝えている神社もあります) 2)右手に柄杓を取り、水をくみ、左手に柄杓の4分の1の水をかけます。 3)右手にも4分の1かけたあと、左手に4分の1の水をためて口をすすぎます。 この時、口の中の水を神社の方に向けて吐いてはいけません。 神社、手水鉢から遠い位置に静かに吐きましょう。 4)そして、左手をもう一度残った水で清めます。柄杓にはわずかに水を残し、柄杓の柄を両手で持ち立てて 、残った水を両手に垂らすようにして最後に両手を清めます。 5)空になった柄杓を戻し、拍手を1回。終わったら小揖してその場を離れます。  手水舎の水が止まっているようならば、社務所か神社の人に伝え開いてもらいましょう。 誰もいない場合は、ハンカチなどで手を拭いましょう。 水がない場合に手を拭うだけという作法も「花手水、雪手水、草手水」と言う名前で古代より行われてきましたが 、こちらでも構いません。ただし、水があるならば必ず水を使いましょう。  さて、神様はもう直ぐそこにいらっしゃいます。手水が終わったら拝殿へと向います。 ■神前の作法 拝殿(写真提供/東京都・元神明宮) 拝殿(写真提供/神奈川県・中野島稲荷神)  参道を進み拝殿に着いたら、賽銭箱まであと三歩の位置で止まりましょう。石段がある場合は石段を登る前に小揖を。 神様に「これから拝みに行きます」とご挨拶するのです。 そしてゆっくり三歩進みお鈴の前へ、そのままお鈴を鳴らします。 お鈴は「神様への合図」と世間では言われていますが、ほかにも「軽やかな金の音で罪穢れを祓う」という意味もあります。 安倍晴明伝来の陰陽道でも金の気が魔を祓うという思想があります。 お鈴を鳴らし、賽銭箱の前にて一度止まります。そして深揖(深いおじぎ)をします。 深揖をしたあと、賽銭を賽銭箱に入れます。  お賽銭の金額は、古来より「少し自分の懐が痛む程度が良い」と言われています。 お賽銭は報恩感謝のお供え物であるとともに、神様へ日頃の罪穢れをお許しください、祓ってくださいという 「贖物(あがないもの)」という意味もあります。 また、お賽銭や神社への奉納金は「奇数」で収めるのが一般的です。 神社での昇殿参拝(初宮参りなど)の御初穂料を5,000円、7,000円、10,000円と設定されているところが多いのは、 奇数が縁起が良いという考え方があるためです。しめ縄を「七五三縄」と書く場合があるのもこのためです。  奉納後は、二礼二拍手一礼の作法でお参りをしてください。 神社や地方によっては二礼四拍手二礼など古来よりの作法を行うところもありますので、神社のしきたりに従ってください。 最後に参拝の深揖をして終了です。このあと三歩下がり最初の小揖の位置に戻って小揖をして終わってください。 <神前の作法> 小揖→お鈴→深揖→お賽銭→二礼二拍手一礼(祈念)→深揖→三歩下がり小揖  神社の作法では、お鈴(お祓い、修祓(しゅばつ))→お賽銭(献賤(けんせん))→二礼二拍手一礼(祝詞奏上) という流れが基本です。  あちこちで揖(おじぎ)をするのは、小揖は動作の合図、深揖は神様への敬意を表す礼を表しています。 実際に神主さん達の行う作法はもっと厳格で厳密な作法を取らねばなりませんが、一般の方の神社参拝ではここまでの 作法が完璧にできればとても美しい作法となります。 まずは日常でも揖(礼の形)を身につけておくのが良いでしょう。 いざという時、神様の前でもきちんとした揖ができるようになります。 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第3回】 この夏、心霊スポットに行った人必見! 神主が教える心霊写真の対処方法2011.08.26 金 --------------------------------------------------------------------------------  お盆も終わりましたが、まだまだ残暑は続いています。さて、みなさんもこの夏休みにさまざまな観光地に行かれた ことと思います。この時期、記念写真を写したら心霊写真が撮れてしまった! という方もいらっしゃるでしょう。 また、夏特有の肝試しなどで、心霊スポットをのぞいて見たという方もいるのではないでしょうか。  もしも心霊写真らしきものが撮れてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?  今回のスピリチュアルトリビアでは、心霊写真の対処方法をお教えします。 【第3回 心霊写真の対処方法】 ■心霊写真が撮れてしまったら?  基本的には、神社にお参りに行き、神社の社頭(社殿の前)で「神様、こういう場所に行ってしまいました (または、このような写真が撮れてしまいました)。とても気になって仕方がありません。 どうかお守りください」、「行った場所で触れたものや、写ったものが悪いものであったならば、どうか神様のお力で 祓ってください」という意味のことを心の中で神様に祈念してください。  社頭を下がった後は、心霊写真の場合は神社の境内にある「納札所」に写真を納めましょう。 納札所に納められたものは、定期的に神主さんがお祓いを行い、お焚き上げをしてくれます。 また、写真以外の物、人形や金物、カメラなど、人形に近いものや燃やしにくいものは納札所に納めずに、 神社の方にご相談ください。 神社によっては北海道の西野神社のように「人形供養祭」を定期的に行っているところもあります。 ■不安ならお祓いをするのも手  それでも何か霊障があったり、因縁があるのでは......と気にかかる方もいらっしゃることでしょう。 その場合には、お参りだけではなく、神主さんにお祓いを受けるのが一般的な対処法といわれています。  実は、心霊スポットで悪いものが憑いてしまった、心霊写真が撮れてしまった、ということに対して 、お祓いで何か特殊な作法をするということはあまりありません(神社によっては由緒や故実を伝えて いるところもありますが)。 よく行われるのは、清祓(きよばらい)や、除災招福(じょさいしょうふく)の祭儀です。 これら二つの祭儀は、「最近、願いの主が該当地に行き、写真の中に怪しいものが写ってしまった。 とても気になるので神様、その場所で触れたり、写真に写ったものが、穢れたものや悪いものであったならば 祓ってください。そして今後、願いの主を元の汚れのない体に戻していただき、いつまでもお守りください」 といった意味のことを祝詞の中において神様にお願いします。 修祓に使われる大麻  流れとしては、修祓(しゅばつ/大麻(おおぬさ)によるお祓い)→大祓詞奏上→祝詞奏上(神様へのお願い) →玉串奉奠(神様への感謝)という流れが一般的です(故実・地域によって行う順番が異なったり、大祓詞奏上 が行われないこともあります)。  神社の由緒や故実によっては、紙製の人形(ひとがた)や御幣(ごへい)に穢れを移す作法や、 塩湯(えんとう/神様にお供えした塩の入ったお湯)を修祓の際に行うことがありますが、基本的には その神社の伝統や、神主さんのやり方に従いましょう。  お祓いの後は、心霊写真の場合、神社にてお焚き上げのために写真を引き取ってくれます。 ■やたらに危険な場所に近付かない!  心霊スポットに行って、その後、気になることが起こったり、心霊写真が撮れてしまったりした時は、上記の方法を 取ってみると良いでしょう。本当は、興味本位に心霊スポットに近寄ったりしないことが一番ですが......。 また、全国、というわけにはいきませんが、こうしたお祓いについて、相談に乗ってくれる神社の一部を記しておきます。 無論、ご自分の氏神様の神主さんに相談するのが一番良いのですが、それが難しい場合は、下記神社にメールなどにて お問い合わせをしてみてください。 ■相談にのってくださる神社 ・北海道「西野神社」  ・東京都足立「千住神社」  ・東京都港区「元神明宮」  ・神奈川県「中野島稲荷神社」  ・奈良県「植槻八幡神社」  ・福岡県「上内八幡宮」 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第4回】 お札をもらったら神棚へ! カンタン神棚の作り方と祀り作法まとめ2011.09.06 火 --------------------------------------------------------------------------------  神社に行くとお札を受けて帰る方も多いと思います。お札はいわば神社への遥拝所、まさにパーソナルな神社です。 大切に神棚へお祀りしましょう。今回はお札の祀り方と神棚の作り方をお教えします。 【第4回 お札と神棚の祀り方】 ■神棚を家に作るには  高価な神棚は必ずしも必要ではありません。東京都内のいくつかの神社では、お札を授け祀る簡易的な神棚を安価に 分けてくれるところもあります。神棚は室内でも高い位置に祀り、お札は文字のある面を南か東に向けてお祀りして ください。神棚が1階にあり、その真上に人が住んでいたり、もしくは人が頻繁に出入りするような場合には、半紙に 「雲」か「天」と書いて神棚の真上に置くと良いとされています。 神棚の準備ができましたらお札をお祀りします。 神棚がない場合は、半紙などの上にお札を立てかけてお祀りしてください。 ■お札の和紙ははがしてお祀りする 左が和紙カバーがついた状態のお札。右が和紙カバーを外した状態  一般に、神棚にお祀りするお札は、「神宮大麻」「氏神様」「崇敬神社」の3種類です。 「神宮大麻」とは、アマテラス様のお札・伊勢神宮のお札で、「氏神様」とは近くの神様のお札、「崇敬神社」とは 伊勢神宮、氏神神社(産土神社(うぶすな)、鎮守様とも呼ばれます)を除く他の神社のお札です。 明治神宮、靖国神社など氏子を持たない神社のお札も崇敬神社に入ります。  たいていの神社のお札は白い和紙のカバーで包まれているので、神棚に入れる際にはがしてください。 お祀りする順番ですが、お札を入れる場所が3カ所の神棚(三社作り)の場合は、真ん中に「神宮大麻」、 向かって右に「氏神様」、左に「崇敬神社」を祀ってください。 崇敬神社の札は特になければ空けたままで構いません。 特殊な例ですが、掛け軸などもそれに準じてください。  お札を入れる場所が1カ所しかない神棚(一社作り)の場合は、お札を重ねて祀ります。 奥より「神宮大麻」「氏神様」「崇敬神社」です。 例えば、足立区千住2丁目の住人の場合、千住神社が氏神様になるので、神宮大麻(天照皇大神宮)が一番奥 、真ん中千住神社のお札、そして一番手前が崇敬神社です。 左)最も一般的な一社作りの神棚、右)三社作りの神棚  ご祈祷などでいただいたお札、いわゆる「祈祷札」で神棚に入らないものがあれば、それは半紙を下に敷いた上で 神棚の向かって右隣に立てかけて、南か東に向けてお祀りしてください。 ■お供えの順番をしっかり守る  神棚の扉は普段は閉じて、1日、15日など決まった日に開けるのが良いです。お供え物も毎日朝夕取り替えるのが 良いのですが、現在ではなかなか難しいと思いますので、毎朝、米・塩・水だけは取り替えるようにしましょう。 御神酒は1日、15日など、日を決めて取り替えましょう。  お供え物は、洗米を神様側にできるだけ近づけて真ん中に、お神酒のヘイシ(御神酒徳利)は、2本の場合は左右に 、1本だけの場合は向かって右に、塩は向かって左にお供えします。 水は水器(水玉)と呼ばれる器に入れて米の前にお供えしましょう。 真ん中が米で右が酒、左が塩、2列目の真ん中が水です。  海の物(鰹、スルメ、昆布など)をお供えする場合は、塩の位置に海の物(野菜、果物のみの場合も同じ)を お供えします。そして、塩が2段目真ん中に来ます。 海の物と野菜を一緒にお供えする場合は、2段目の真ん中に野菜が来ます。 お供え順位として米→酒→海の物→野菜(山の物)→果物→お菓子→塩→水となります。 神社などでのお供え物も基本的にはこの順番です。 ■拍手は必ず音を立てる  毎日の参拝は神社参拝と同じ「二礼二拍手一礼」の作法です。拍手は小さくて構いませんので音を出してください。 音を全く出さない拍手は「忍び手」と呼ばれ、死んで間もない魂や、荒々しい神霊(例:茨城県の鹿島神宮の荒御魂社など) を拝む時の作法ですので、神棚参拝の折には小さくても構いませんので音を出しましょう。  なお、お供えしたものは夕方には下げて、できるだけ召し上がってください。生の魚などをお供えした場合は、 傷む前に下げてください。 また、神社でご祈祷を受けた後に授与される、神様に供えた品物を「御撤下(おてっか)」や「撤饌(てっせん)」と 呼びます。神さまのお下がりでいただいた品物の洗米や御神酒、お餅、乾物、お菓子などは自宅に持ち帰った後、 家族みんなでお召し上がりください。 お供えものを通じて神様の力をいただけます。 これを「直会(なおらい)」といいます。 洗米は炊いても大丈夫ですので、食べて神様の恵みをいただきましょう。 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第5回】 ジーンズ&サンダルはNG? 神様に願いを聞いてもらえる神社参拝の服装マナー2011.09.15 木 -------------------------------------------------------------------------------- ――神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか?  神社を参る時は、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。 神主や神職者が教える神社の作法を学んで、たっぷりとご利益をいただこう。  ここ数年のパワースポットブームで、ご利益にあやかろうと新年でなくとも神社へ参拝する人が増えてきています。 以前、このコーナーで参拝の作法(こちらから)について説明しましたが、参拝時の服装はどうされていますか?  今回は、参拝のときの正しい服装についてお話ししたいと思います。 【第5回 参拝時の服装】 ■ジーンズはダメ!  神社は神様が宿る場所ですので、観光気分で参拝するのは避けたいところ。 とはいえ、旅行会社がパワースポット巡りツアーを組んだり、雑誌で「パワースポットの旅」なる特集が組まれたりと 、今ではひとつの観光スポットとして楽しまれているのも事実です。 そうなると、参拝する格好もラフになってしまいますよね。 しかし、忘れてはならないのは、「相手に対して失礼のない格好」であること。 就職の面接や仕事の商談の際、サンダルにワンピースという服装では臨みませんよね。 神社参拝にも、それに合った服装というものがあるのです。    もちろんフォーマルな服装であれば一番よいのですが、参拝の度に毎回かっちりした格好をするのは大変です。 まずは、参拝時に避けたい服装を挙げてみたいと思います。 ・ジーンズ ※ジーンズは本来「作業服」ですので、いくらオシャレでも、そんな格好で神様の前に進むのは失礼にあたるのです。 ・肩の出た服(キャミソール、カットソーなど)、華美な服装、セクシーな服装 ・サンダルなど  基本的には、常識の範囲内でOKと思われます。学生でしたら学校の制服は問題ありません。 ■洋服礼装の落とし穴  ただ、わざわざ参拝に行かれるのでしたら、普段着ではない方が良いでしょう。 「伊勢神宮崇敬会」の規則には、「男性は必ず上衣(ジャケット)・ネクタイを着け、女性は不敬にあたらない服装」 で参拝するようにとの注意書きがあります。 男性であれば、スーツで、女性はそれ相当の服装であることを心掛けてください。  現在の日本は、洋服で暮らしている人がほとんどですから、正装のドレスコードも西洋に準じている場合が多いです。 しかし、日本独特のルールもあるので注意が必要です。 例えば、ボタン。日本ではボタンは、「留め具」としてとらえられ、全て留めるのが良いように思われていますが、 西洋では、ボタンは飾りから発展してきているので、全て留めません(通常、3つボタンの場合は真ん中、2つボタンの 場合は上のみ留めます)。 また、日本では黒のスーツは礼服(冠婚葬祭で使える)として扱われますが、欧米ではタダのビジネススーツ扱いで 、紺やチャコールグレー(ダークスーツ)のスーツが略礼装とされています。  このように、日本と西洋では「礼服」に対する考え方の違いがあります。 神社などのお祭り(式典)に参加される場合は、周りの人に合わせるのが良いでしょう。 私も祭典出席の際は、ボタンを全て留めるように心がけています。 西洋にならって、たまにボタンを留めていないと年配者に注意されたりします。 ■着物=正装でない場合も  では、和装はどうでしょうか? 着物は神社に行くのにふさわしい気がしますが、「正装」といわれるものは、 男女ともに「紋の付いているもの」になるので、厳密には異なります。 明治以降は、紋付羽織袴が最高の正装とされていますが、本来は紋付羽織袴でさえ略式のもので、洋装の燕尾服 (ブラックタイ)以下のモーニングコート(第二礼服)と同等とされています。  また、神社の祭りで見かける浴衣姿はとても粋に見えますが、浴衣は和装の中で最も略式のもの。 礼儀正しいスタイルではありません。とはいっても、現在では伝統的な衣装を着ることもなかなかありませんし 、清楚で清潔で品のあるものでしたら、縁日の出店を散策したり、その際の参拝なら良いと思います。  氏神様(近所の神社)への日々の参拝などであれば、そこまで厳密に服装にこだわらなくても問題ありません。 ただし、正式参拝、ご祈祷、式典への出席など、ここぞというときには服装にも気を遣いましょう。 きちんとした服装で参拝することで、神様もお心を良くし、その恩恵をいただけるかもしれません。 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第6回】 神社のオリジナリティが出る「御朱印」 全国に100社以上の朱印を制覇できるか!?2011.09.27 火 -------------------------------------------------------------------------------- ――神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか? 神社を参るときは、何よりも失礼がないように するのがご利益への第一歩。神主や神職者が教える神社の作法を学んで、たっぷりとご利益をいただこう。  寺社に参拝していると、なにやら筆文字に朱色のスタンプが押されたものを書いてもらっているのを見かけたことは ありませんか? とくに、京都の大きなお寺では大勢の人がもらっているのをよく見かけます。 これを「御朱印」と言います。今回は「御朱印」についてお話ししたいと思います。 【第6回 御朱印】 この御朱印帳に御朱印を集めていきます ■思い出の記録としてもOK  「御朱印」は、神社や寺に訪れた参拝者が押してもらう印のことです。 記念スタンプのようなものとは違い、寺や神社の人が押印し、その下に墨で寺社名や参拝日などを書いてもらって、 それを含めて「朱印」と呼ばれます。 書く人によって文字の形が変わり、同じ朱印がないというのもまた味です。  昔は写経を納めないと押してもらえませんでしたが、現在は300〜1,000円を納めることで御朱印がいただけます。 とくに「西国(さいごく)三十三箇所霊場」や、お遍路さんで知られている「四国八十八箇所霊場」などの霊場巡りの 際にいただく御朱印が有名で、専用の「御朱印帳」が用意されているほか、白衣や掛け軸などに御朱印をいただくこと も人気です。  京都で御朱印をもらっている人を多く見かけるのも、京都を中心とした近畿圏の観音霊場を参拝する西国三十三箇所 霊場の御朱印を集めている人が多いからでしょう。 御朱印は場所によってシリーズで集めたりするほか、「御神縁」「御仏縁」を結ぶ気持ちで、自身の参拝の記録や思い 出として、御朱印帳に押してもらう人も多いようです。 芸能人でも、モデルの杏さん、女優の永作博美さんや小沢真珠さんは、テレビで自身が集めた御朱印帳を披露していました。  では、御朱印をいただくにはどうすればよいでしょうか?  西国のように、観音霊場として整備されている場合は、専門の窓口があり、御朱印帳と納経料(=御朱印料、多くは300円) を出すとその場で書いてくれることが多いです。 専用の御朱印帳でなくとも大丈夫ですし、御朱印帳を忘れた場合は、紙(適度な大きさに切った半紙)でもらうことも できます。写経を納めて御朱印をもらいたい人は、指定の場所に奉納しましょう。 場合によっては、別途納経料が必要となることがあります。 ■コレクター心をくすぐる御朱印  神社で有名なのが、「全国一の宮の御朱印」です。一の宮とは、その地域の中で最も社格が高いとされる神社のこと。 一の宮の朱印を集めるための御朱印帳を「全国一の宮巡拝会」が出しています。 100社以上の神社が全国に点在していますから、全部そろえるのには大変な時間がかかると思いますが、そろえたときの 喜びは計り知れないでしょう。  その他、各地の七福神巡りでは、その土地の七福神で専用の色紙が出ていることが多いので、これを利用すると便利でしょう。 共通のお守りが出ていることもあり、全部そろえて七福神を完成することもできます。 このように、単に御朱印を集めるだけでなく、御朱印を押してもらう御朱印帳のバリエーションや、集め終えるといただける 縁起物、それにまつわるグッズなど、ついつい集めたくなってしまうものもあります。  もちろん全ての神社やお寺で御朱印を行っているわけではありません。 特定のお祭りの際は出さない、逆にある期間のみ特別な御朱印を用意しているなど、寺社によって違いがあることも多い です。その場所に行ったのに御朱印をやっていなかった、ということにならないように、事前の下調べはしっかりして、 スムーズに御朱印集めを楽しんでください。 ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア【第7回】 恋愛に効く神様は夫に浮気を疑われていた? 知れば知るほど面白い、神様とご利益の関係2011.10.05 水 -------------------------------------------------------------------------------- ――神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか?  神社を参るときは、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。 神主や神職者が教える神社の作法を学んで、たっぷりとご利益をいただこう。 【第7回 神様とご利益の関係】 まつられている神様のことを知れば、むやみやたらと神社巡りをしなくてもよくなるかも!?  占い、風水、パワースポットなどのブームのおかげで神社仏閣に参拝する人も増えてきました。 自分のお願いを聞き入れてもらおうと熱心に参拝することも大切ですが、いろいろな場所を巡るのなら、そこの神社や お寺の歴史などの成り立ち、神話、まつられている神様(ご祭神)などにも目を向けてみてはいかがですか?  神社や神様に対する理解が深まれば、開運のヒントを見つけられるかもしれませんよ。 ■マンガでもOK! 神様について勉強しよう  何よりも重要なのは、「ご祭神(ごさいじん)」です。ご祭神とは、神社にまつられている神様のことを指します。 神社でご利益が明言されている場合は、このご祭神のご神徳(ごしんとく)=神様の功徳・能力によるものが多く、 ご祭神のご神徳をいただくことをご利益と言います。  ご祭神のご神徳は、歴史や神話などの成り立ちが大きく影響しているので、それらを学ぶことで神様を知り、自己の 開運のヒントにもなります。 神様あっての神社ですから、きちんとご利益をいただくためには、その神様がまつられている歴史を知ることで開運の 近道になります。 ただ、小さい神社ではよく分かっていないことがあったり、一般に広く公開されていない場合もあります。 明治維新(主に神仏分離)後に神様の名称が変更されてしまったりと、明確になっていない場合も多々あるので注意が 必要です。  日本神話は、古事記と日本書紀の前半部分が一般的に認められているもので、現代語訳で読みやすくなっているもの やマンガになっているものもあります。 いろいろな出版社から発行されていますので、ぜひ一度手に取ってみていただければ、神様をより近く感じられるので はないかと思います。 ■ご利益はどうやって決まるのか?  ではご利益の内容は、どうやって決まっているのでしょうか?   先に述べたように、ご利益はそこにまつられているご祭神のご神徳が関わってきます。 神社にまつられている神様が神話でどのようなことをしてきたのか、どんな性質だったかという話を元に、現代に対応 するご利益が考えれられているのが一般的です。  例えば、京都の繁華街にある錦天満宮。「天満宮」は学問の神様でおなじみの菅原道真をご祭神とする神社です。 菅原道真のような実在の人物であれば、生前の実績などから、「学業成就」がご利益とされることが一般的です。 錦天満宮は京都の台所として知られる錦市場の中にあるため、学問の神様から転じて「商才」となり、今では、学業に 加え商売繁昌のご利益もあるといわれています。 このようにご利益には、神話や歴史での活躍、まつられている人物の実績のほか、その土地、その神社独自の由来から 、特別なご利益があるとしている場合もあります。  日本の神様の中でもスーパースターである「大国主命(おおくにぬしのみこと)」は出雲大社の縁結びの神様で、 有名な「因幡の白兎」の話の主役。神話でさまざまな活躍をしているため、限りないほどのご利益が挙げられます。 また、仏教の神様である大黒天と同一視され、大黒天のご利益である財神の性格も持ち合わせました。  また、恋愛に効くといわれている人気の神社にまつられている「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」。 天照大神の孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)に美しさを見初められ、結婚し子どもを身ごもるのですが、神話の中では 、実はその美しさと併せて、強い女性の一面も出てきます。 夫に浮気を疑われたために産屋にこもり、そして産屋に火を放ってその中で子どもを産んだそうです。 まさに母は強しのエピソードですが、ほかにも神社によっては「酒作りの神様」としてもまつっているところもあります から、一人の神様でもご利益はさまざまです。    このように、神話で語られる神様の活躍は知れば知るほど新しい発見があり、教訓や人生のヒントになる可能性も あります。 なぜ大国主命がウサギと一緒にいるのか、縁結びの神様なのか、などが分かると面白いと思います。 ご祭神のことを知っていると神社の理解も深まり、ご参拝がより楽しくなることでしょう。 (中津川昌弘+編集部) ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 -------------------------------------------------------------------------------- 神主が教えるスピリチュアルトリビア この秋、行っておきたいお祭りは? 神職者が教えるご利益別・秋祭りの楽しみ方2011.11.07 月 -------------------------------------------------------------------------------- ――神社に行っただけでご利益があると考えてはいないだろうか?  神社を参るときは、何よりも失礼がないようにするのがご利益への第一歩。 神主や神職者が教える参拝の作法や習わしを学んで、神社についての理解を深めよう。 【第8回 秋のお祭り】 浅草・鷲神社の酉の市。毎年多くの人で賑わいます。  秋になると至る所でお祭りが開催されます。お祭りの中には、地元の商店街や自治体などが主催するものもありますが 、多くは神社のお祭りに合わせて行われています。 秋のお祭りは、その年の収穫を神様に感謝し、来年も豊作であるようにと祈るためのもの。 そのため、「実りの秋」と言われるこの時期は、お祭りが多いのです。 ■日本だけではない、さまざまな国の秋のお祭り  海外でも収穫に感謝するお祭りが行われています。 アメリカの「Thanksgiving Day(感謝祭)」は、秋の収穫を祝い、神の恵みに感謝してごちそうをいただいていた インディアンの風習にならったものだと言われています。  ヨーロッパでは、さまざまな収穫祭が行われています。有名なのが、ハロウィンやボジョレーヌーボー。 ハロウィンは日本で言うお盆のようなもので、ケルト人の死者の霊が家族を訪ねてくるという信仰が元です。 ボジョレーヌーボーはフランスのボジョレー地区の新酒を祝うもの。9〜10月に収穫祭が行われます。  本来農業国である日本も、古来から神に農産物の収穫を感謝し、祝ってきました。日本の収穫祭と言えば、 古くからは新嘗祭(にいなめさい)があります。 新嘗祭は皇極天皇(飛鳥時代)には確立されていたとされ、旧暦の11月の2回目の卯の日に行われていました。 明治になり新暦(現在の暦)が採用されると、その年の11月2回目の卯の日が11月23日だったために、以降11月23日 を新嘗祭の日として現在まで受け継がれ、「勤労感謝の日」となり国民の祝日へと変わりました。  新嘗祭では、神前に初めて新米を奉げ、それを自らもいただくという習わしがあります。 これは、「神様に一番初めに収穫されたものを奉げよう」という精神からきています。現在ではなかなか難しいこと ですが、現代でも、新嘗祭が終わるまで新米は口にしないと言う人も結構います。 新嘗祭は今でも宮中で天皇陛下が昔ながらに収穫を神々に感謝する祭祀を行っています。 また、神社でも参拝者と共に新嘗祭を行っているところもあります。  東京であれば、10月には恵比寿様のいる神社(日本橋の宝田恵比寿神社、恵比寿の恵比寿神社など)には大根の 漬け物を出す「べったら市」が、目黒不動尊ではサツマイモの「甘藷(かんしょ)祭り」、日本橋の小網神社で 11月28日(月)に「どぶろく祭り」が行われるなど、農産物にちなんだ祭りが挙げられます。 <農作物の祭り> 日程/場所:11月28日(月)/日本橋・小綱神社「どぶろく祭り」 ■「商売繁昌」を願うなら「酉の市」へ  もちろん江戸(東京)は都会だけあって、農産物といっても加工食品が多いのですが、商業も盛んです。 商いを営む人には、「酉(とり)の市」があります。11月の酉の日に行われるお祭りで、縁起物の熊手を買う風習が あります。 浅草の鷲(おおとり)神社や新宿の花園神社がなんといっても最大級ですが、府中の大國魂神社、目黒の大鳥神社 なども有名です。  今年(2011年)の酉の市は11月2日(水)、14日(月)、26日(土)にそれぞれの神社で行われます。 また、酉の市が3回ある年は火事が多い年などと言われています。 <酉の市> 日程/場所: 11月14日(月)、26日(土)/浅草・鷲神社、新宿・花園神社など ■家事のことは「荒神様」にあやかろう  品川の青物横丁にある海運寺では、11月27(日)、28(月)に大きな縁日が行われます。 竈(かまど)の神様とされる荒神様(千躰三宝荒神)をまつられており、荒神様と、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう) のお札とともに大きな信仰を得ています。 荒神様は台所で一番大切な火と水を守る神様。台所に荒神様のお札をまつると、衣食住に不自由しないとされています。 また、烏枢沙摩明王のお札は「不浄を清浄と化す」神力を持つことから、お手洗にまつり、下半身の病にご利益があると されています。 <荒神様の祭り> 日程/場所:11月27日(日)、28日(月)/品川・海運寺の縁日  この他にも、年末にかけてさまざまなお祭りや縁日が各地にあるでしょう。 しかし、一口でお祭りといっても、まつられている神様やその土地の風習によって、ご利益も変わってきます。 出掛ける前にちょっと調べて行くだけで、お祭りを楽しみながら信仰を知ることができますよ。 (中津川昌弘+編集部) ■神主が教えるスピリチュアルトリビア・バックナンバー 【第1回 鳥居のくぐり方】 【第2回 手水、神前の作法】 【第3回 心霊写真の対処方法】 【第4回 お札と神棚の祀り方】 【第5回 参拝時の服装】 【第6回 御朱印】 【第7回 神様とご利益の関係】 【第8回 秋のお祭り】 --------------------------------------------------------------------------------